7周年記念企画展「ANDADURA」6日目です。
終盤となりまして、残すところあと2日です。
製品を手に取ってご覧いただく合間、一呼吸を読みものの時間に当てていただきたくて。
クセ革と同じ台に額装して置いていましたANDADURA作家山本さんが書いた「ANDADURAの革について」に加え、もうひとつお目通しいただきたいのが「AYANO REPORT」。
この度、奥さん綾乃さんに傍で見てきたこと、感じていることを文章にしていただきました。
実際に手元に届くと想像以上にしっかりとしたもので(失礼)、これが面白いと評判です。
作り手の山本さんとも売り手の私とも異なるANDADURAの仕事に対する視点が新鮮なのですが、おふたりの歴史や関係性が垣間見れたり、山本さんの人柄を象徴するような日々の出来事が綴られていたり。
すっと入る柔らかな文章なのでさらりとお読みいただけるかと。
その割に山本さん像を掴むには的を得た内容です。
頭書きの次はペンケースの写真から始まりまして、続く文章が「筆箱をつくるから会社を辞めます」。
初めて出会った日に山本さんが話していたのだと。
インパクトのある掴みに惹き込まれ、読み込んでおられる方多数。
そしてその流れでペンケースを手に取ってくださる方も多々おられまして。
全文は綾乃さんの言葉でお読みいただきたく、その空気感も含めて感じていただければと思います。
物作りに対する深さが分かる新作作りのページでは、テイク19まで行ったコンパクト財布について。
工房に伺った時にその過程を見せていただいたことがありますが、収納位置や取り出し動作方向、革の巻き込み方等々、調整の連続からの渾身の製品化で。
この中の文章も綾乃さんとの関係性が面白く感じられました。
そして山本さんらしいなと思ってしまった「定規で定規を計る彼を見た」コラム。
他にも革屋(タンナー)さんとの関係性や物を見ることについて、移住日記など、凝縮のレポートとなっています。
支える立場のサポーター的位置から一緒に行うパートナーへと変わりつつある綾乃さんの姿勢も感じられまして、そんなふたりを応援したいと思う次第です。
商品の陳列台に2部置いておりますので、ご自由にご覧いただければと思います。
そして手元に置いておきたくて頂戴することにしましたので、期間終了後はお声掛けをいただければと。
整然としたANDADURA製品、レポートを読んだ後には人間くささも感じられるかも。
最後に季節のおまけ、昨日の疎水の様子です。
今日の雨で散ることはないと思われる5分咲き状況、この週末は足踏みですかね。
今年こそ長く楽しめるとよいのですが。
————————————————————————————————————
会期:2017年4月1日(土)〜9日(日)*5日(水)休み
時間:11時〜19時
問い合わせ:075-756-4436
備考:各種カード利用不可